排卵が見える子

 

 男の子が排卵期の女性を見たときに、色や光の帯、浮遊する花状のものがその女性にまつわりついて見えたり、心地よい音(鳥のさえずりなど)が聞こえたりすることがあります。

 正確に言うと「見えたり聞こえたりしたと感じる」のです。

 昔は噂話の域を出なかった現象ですが、近代、研究俎上に載り始めました。岩崎純一氏の著書「私には女性の排卵が見える」が果たした役割は大きいです。

​ 私(遠森)の共感覚は、書記素色覚(色文字) > 色聴 > 自分や他人の感情や痛みに色、の順で強いのですが、排卵感知はありません。しかし、会った人の感情に色がついたり、その相手が共感覚者だった場合、相手が何色で私を見ているかがミラー的に判った時期があります(50歳から1年間の闘病期)。心の中に色が浮かぶのです。

  書記素色覚や色聴も、私の場合は「心に色が浮かぶ」ものです。

 視覚として見える(インクの色を超越し、文字そのものが共感覚としての色に見える)共感覚者もいます。

 また、色聴共感覚者の中には、特定の音楽を聴くと抽象的なビジョンを感じる(または見える)人もいます。私も一部の音楽にこの感覚があります。

 音楽は文字(ひとつの文字)よりも、内包する情報量がはるかに多いため、複雑なビジョンとして感知されるのかもしれません。

 書記素色覚や色聴は脳神経学的にほぼ解明されていますが、対人感情色覚や排卵感知は「何を感じ取って色に変換しているのか」がまだ判っていません。

 テレパシー・・というとオカルトっぽくなっちゃいますが、いわゆる「意識伝播」によって排卵感知や対人感情色覚が起こっている可能性は高いと思います。

 排卵期の女性に「花や光の帯」のような、色以上に編集されたビジョンを感じるというのは、色聴の一形態と共通しますし、「何を感じ取っているか」が解明されれば、共感覚としてのカテゴライズもなされると思います。