​電子桜吹雪Ⅱ 男装姉×女装弟

投稿サイト「GALLERIA」で2017年1月28日のデイリーランキング1位になりました。

​ ここまでくると空子も弟くんもシチュに酔っており、2人とも一人称や二人称が無意識に変わってます。空子は弟相手に話すとき、一人称は「お姉ちゃん」or「あたし」ですが、本作では「俺」になってます。

 弟くんは今まで空子を「姉貴」と呼んでましたが、今作あたりから「お姉ちゃん」に移行してます。

 作中、おちゃらけた表現もまじえていますが、結構真摯に描いた作品で、昨秋の「時代が流れてゆく残酷なほどに」における「受けついだものを記録してゆく」宣言に則っています。

 日本は昔から性的に大らかな風土であり、男装・女装・強い女性への憧憬などフェチシズムが庶民芸能に取り入れられて、今でいう「ギャップ萌え」を、長屋の八っつぁん熊さんが楽しめる環境でありました。

 また、悪い意味でなく閉鎖的社会でしたので、近親性愛も身近なものであり、その背徳感がかもす官能美も、これまた庶民芸能化していました。

 戦後、歌舞伎や日本舞踊、落語など本来庶民のものだった芸能が、異常に高額になったり、「ダサイ、古臭い」と嘲笑されたりして巷間から去り、一部の富裕階層やマニアだけが楽しむものになってしまったことは、本当に惜しいことです。

 しかしながら、そうしたフェチシズムや禁断の愛に対する「萌え」は生き続けており、昨今、漫画やアニメファン、いわゆる「オタク」世界では花盛りです。

 私は花柳界育ちで、実際に芸人さんや役者さん、芸妓さんなどからそうしたエトスを「受けついだ・受けとめた」者でありますので、さきの「記録していく」宣言実行のひとつとして、本作を描きました。

 今後もこうしたフェチシズムは描きつづけます。

 なお、本作は昨年pixivに投稿した「電子桜吹雪」のpart2です。