【成人向け】本作には性的描写があります。

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蒼い風

2018年6月にpixivに投稿したものです(全25ページ)。

 

 長身マッチョな淫乱娘・空子と、空子が可愛がってる百合友の絵梨が、茫漠平原の医大病院でキスしたり会話したりえっちなコトしたりします。

 私、エロ漫画描くのって好きなんですけど、寒々として重苦しい、浅い夢に出てくるような不吉感の漂う造成途上の平原を描くのも、大好きなんです。

 この「大好き」は、正確に言うと、ある種嗜虐的に心地よいのかもしれません。
「うわー、うわーわーわー!」とか、一人で叫びながら描いてます(^_^;)

 そういう茫漠とした平原に立って、遠くの近未来的なニュータウンを眺め、

「蒼白な明かりがここより寒そうだなー」

 ・・・とか、

「でも、あの高層ビルは青白く光ってるけど、中に入るとやわらかい布団や暖かいスープがあるに違いない」

 ・・・とか、想像するシチュが好き。

 あるいは、今回の作品がそうなんですけど、近未来の建物の中に居て、外の平原をながめ、地平を走る蒼い閃光に寒さや不吉感を感じながら

「ああ、ガラス一枚隔てて、こちら側はなんて暖かいのだろう!」
・・・とホッとするシチュも大好き。

 ましてこちら側が先進医療の大学病院で、院内にエメラルド色の温泉が湧いてたりしたら、外とのギャップがたまりません。

 今作で舞台とした「獏ヶ原医療研究都市」は架空世界なんですけど、この平原を創作した根っこには、80年代のつくば、それから90年代後期~00年代中期の印西ニュータウンのイメージがあります。

 当時のつくばも印西NTも、造成途上の枯野がダーッと広がっていて、木枯らしに凍てつく野末に、近未来的なビルの小さな群れが、間隔をおいてぽつぽつと遠望できるんです。

 昼間に行ってもそそられるんだけど、夜に行くと、もう、ほんとにすごいの。
 寂寞とした平原に立って、野末の灯りを望むかたちになるんで、嗜虐的に気持ちいいのなんの!

 つくばや印西の灯りは、白や黄色なんですけど、架空世界の獏ヶ原では、心のぞわぞわ感をかもすために、血の気が引いたような蒼にしました。

 そうそう、つくばや印西にも、大きな病院あるんですよね。
 つくばに至っては、人体の禁忌に侵入するような研究をしてるところもあるし・・・

 そういうのも、また好き。
 茫漠平原には、病院や研究所が似合います。

 そして、これは単に「広い」からというわけでもないんだけど、茫漠平原は宇宙とか、生命とか、ちょっとスピってる話題をするのにも向いてる気がする・・・。

 なので、今作の中では空子に、生命と宇宙の関係について語らせてます。これは拙著共感覚でスピリチュアルを読み解く第六章にも記した、米国の学者の生命循環論に基づくものです。


 ・・・ともあれ、平原萌え。

「寒くて寂しい光景だからこそ、心がぞわぞわして、その中に暖かさを探す行為が気持ちいい」感覚。

 こういうの私、高校の頃(1980年代初頭)から好きなんですけど、当時は周囲の大人になかなか判ってもらえませんでした。
 「は?何いってんだ?」みたいな反応ばかりでございました(^_^;)

 でも現代は、多彩な舞台設定のアニメや漫画がたくさん制作されてて、多くの人がさまざまなシチュの空想を楽しんでいますし、何より「ギャップ萌え」って言葉があるじゃないですか、あれって「ロリなのにおっぱいデカイ」みたいなムフフな落差だけじゃなくて、平原の中で壁1枚隔てて寒暖が分かれるアチラとコチラ、みたいな対比にも有効なんですよね。

 ともかく、昔よりもずっと、マニアックな創作物が受け入れられるようになったことは、私のような屈折した感性を持て余してる者としては非常に嬉しく、隔世の感に感涙しそうであります。